TYPO WEST #03 ココロナ 2021 参加作品

会期:2021年3月8 日(月)ー18 日(木) 会場:大阪 平和紙業株式会社Paper Voice ギャラリー 主催:日本タイポグラフィ協会 西部研究会委員会 


〈Report〉 

2020 年冬「TYPE WEST #02: Physical Education」の 開催後、オリンピックは延期され、日本が初のロックダウン。 その時点では #03 展が開催できるか不安でした。4月から 僕が理事となり、オガワヨウヘイさんが西部研究会委員会の 委員長となりました。同委員会が typographics t 誌の 制作も担当することになり、作業が重なる中での TYPE WEST #03 展のチーム編成に、神田友美さんと、 最近入会したニコール・シュミットさん、王怡琴さんに 声をかけました。人が関わることは大事( t 誌 291 号 ヘルムート・シュミットの取材参照)。 

6月、TYPE WEST # 03 展のリモート企画ミーティングで 5 人のメンバーが集まってテーマのアイデアを交換しました。 コロナ禍は避けることができない社会問題です。 タイミング的に今でなければ二度とない機会、 またとないチャンス。参加を募集した時にお願いしたのは 「コロナ禍の中での再検討・再発見となるような Positive な 気づき・学び・体験・実験・実践などがコンセプトの ポスターにすること」です。 

改めて言いたいのですが、西部研究会委員会の活動で 常に悩んでいるところは委員会名にある「研究」です。 TYPE WEST はデザイナーのためのデザインポスター展では ありません。「考え」展です。1つの「研究」の塊。 それを踏まえて議論しましょう。 

Report: ブラザトン・ダンカン


藤本孝明 

正  

〈制作の背景〉 

数えるときに使う「正」の文字。「正」も 夥しく並ぶと異常だ。日常を非常へと変える 新型コロナウイルスの蔓延。無理解から恐怖心や 猜疑心に苛まれ、拡散されるデマや差別、 おのおのの正義感で無自覚に他人を攻撃してしまう 人間の弱さ。正確な情報や知識で冷静に行動し、 寛容に人とつながる社会をめざしたい。 そんな折り、吉野弘さんの詩を思い浮かべていた。 その一節を自分も真似てテーマの「ココロナ」を 表現しました。 

使用書体:A1ゴシック( 20pt 行送り21pt)


〈選んでいただいた紙〉 

WPHO エンボス( 絹目 /110kg) 

きめ細い格子状のエンボス加工が特徴です。 正確な格子は、つながりに効果を発揮するか考えて みたくなりました。


如 月 舎

グラフィックデザイナー藤本孝明のデザイン事務所です。 Graphic Design, Typography and Illustration Artdirector/Graphic Designer:Takaaki Fujimto

0コメント

  • 1000 / 1000